自然栽培の第一人者の高橋さんの畑に見学&勉強会です。
通常はこんな勉強会は無いのですが、たまたま人数が集まり、高橋さんも快く承諾してくださり、感謝感激です。
勉強会の会場でのお話では、自然栽培のお話が中心となりました。
自然農法とは半世紀以上前に誕生しました。
それは無肥料無農薬が基礎となり、収量が年々上がってゆくのが無肥料の基本です。
肥料が無くて作物が出来るのは左の図にあるように火素、水素、土素のエネルギーがそれぞれぶつかった場所が肥料となり、それが雨などで土に入るという仕組みです。
現代農法の3大栄養学、チッ素、リン酸、カリウムを土に入れる農法とは根底からかけ離れている考え方です。
現に、高橋さんの畑と近隣の畑の土壌分析をしたところ明らかにチッ素欠乏を高橋さんの畑ではおこしています。
それなのに、作物を分析したところ、全く欠乏を起こしていなく、はるかに元気よく育っています。
細かい数字は覚えていませんが、表を見せていただきながらお話が聞けました。
また、無肥料栽培を始めて、まだ取れない、収量が上がらないのは肥毒層がまだ残っている証拠。
では肥毒層とは何なのか?
肥毒層は硬くて冷たい層です。固める成分はグラウンドでもあるようにカルシウム。
冷たいのはドライアイスなどの窒素。
作物には土も最重要課題です。
野山の土を考えると肥料も入れていないのに山の土はやわらかく、温かい。
水はけがよく、水持ちがいい。
そこでは草木が病気も無く、元気に育っている。
そのような土に畑が変わるとどうなるか?
無肥料、自然栽培に限らす、この土を作ることこそ、いい作物が出来ることである。
やわらかく、温かい。
水はけがよく、水持ちがいい。
これを備えているのが 団粒構造です。
土が勝手に粒のように丸くなり、少し触ると崩れる。
畑をこの団粒構造の土にするには?
自然栽培を行うとこれが全て解決できる。
自然栽培には
理念、原理、技術があり、
【理念とは】
1.自然尊重
人であっても自然(地球)の一部にすぎないという根本を認識すること
2.自然規範
人を規範とするのではなく、自然を規範とすること
3.自然順応
今までの固定観念からの解放。過去の清算 事象に対し甘受すること
【原理原則とは】
1.太陽のエネルギー(光と熱)
2.月のエネルギー(水)
3.土のエネルギー(地熱)
【技術とは】
自然を見て自分で考える。
これが出来れば周りに無い微生物の菌根菌がその農地に出来上がってくる。堆肥に関しては団粒構造を作るためにほんの少量だけ必要ということでした。
また、自家採種することも無肥料栽培、自然栽培の基本中の基本で、土に作物が作れるように土を訓練する。
それは土の進化であって、種もその土地の進化とともに種の中の毒が消えて行き、その土にあった作物が出来る。
土も種も進化をするのですね。
さて、農地を見てみましょうと高橋さんの畑を見てみました。
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